ここ最近、夫が何かをし忘れることが多くて気になってしかたありません。
もっとも、私だって「あー、ほら、あれ、なんて言うんだっけ?」等という事はよくあるのですが、これまでもずっと日常生活の中でやって来たことを忘れちゃうのでちょっと心配です。そこで、認知症のことについて調べてみましたよ。
うちの老犬も認知症っぽい?というときがあります。ぐるぐる回りたくなっちゃうの。
認知症とは?
後天的な脳の機能の障害によって、知能や記憶などが低下した状態です。記憶障害になったり、自分が今どこにいるのか、や、現在は何年何月何日か、などの基本的な状況把握ができなくなるなどの症状が出ます。
脳に血栓ができるなどしておこる血管性認知症と、原因は完全には解明されていないが脳が委縮するなどでおこるアルツハイマー型認知症があります。
私の亡くなった祖母がアルツハイマー型認知症でしたが、新しいことを記憶するのが難しく、時間や空間の認識が自分が若かったころになってしまっていました。
よく、一人で家を出て行こうとして「○○ちゃんが待ってるから、家に帰らなきゃ」と言っていました。実際には居た場所がすんでいる家だったのですが。
若年性認知症
昔は認知症といえば老年のものと考えられましたが、最近はこの言葉を見聞きする機会が増えたような気がします。先の、認知症が若年でおこることですが、なんでも18歳以上、65歳未満で発生する認知症は総じてこう呼ばれるそうです。
渡辺謙が映画で、豊川悦司がテレビドラマで演じて認知度が上がった様に思います。
ニュース番組等でも取り上げられていますが、「大変だな」と思う事はあっても自分はならないだろうと思っていることが多いでしょう(そりゃそうだよね)。
ただ、働き盛りの人が発症する事があるわけで、そのダメージと言ったら測り知れません。
若年性認知症のチェック
こういう病気があると知ると、
- 最近、物忘れがはげしいなあ
- 今日もまた同じ忘れ物しちゃった
- 今、立ちあがったのに何しようとしたんだっけ?
なんてことがあると心配になってしまいますよね。
私もその一人。夫が二日続けて花粉症用メガネをかけて行くのを忘れました。マスクの横にすぐかけられるように開いて置いておいたのに。
マスクは付けて、メガネ忘れてました。
それだけじゃないんです。
朝、起きた時に目覚まし時計を止めて、枕元にあるミニ空気清浄機を止めて、足元の電気毛布の電源消して、いつも寝るとき使っている氷枕を階下に持って降りて冷凍庫に入れる、というルーティーンを、最近必ず1つか2つスキップしてしまうのです。
もともと人の名前とかを覚えるのは得意な人ではないので、テレビを見ているとき等にあの人なんていうんだっけ?なんて言うのは心配していないのですが、日々のルーティーンがどこか抜けちゃうのは心配。
で、自分で出来るチェックがネットで調べるとたくさんありました(若年性認知症 チェック等で検索してみてね。どっちゃりでてきます)。
簡単に書くと、こんなチェックです。
- 年齢を聞く。今、おいくつですか?
- 今現在の状況を聞く。今日は何月何日ですか?今私たちがいる場所はどこですか?
- 簡単なワードを3つぐらい言って、憶えてもらう。
- その後、簡単な足し算や、数字を言った順番と反対から言ってもらう等をやる。
- 憶えてもらった簡単なワードを言ってもらう。
MMSE検査と、長谷川式簡易知能評価スケールという2つの方法がメジャーな様です。
うつ病との区別が難しいので、本当にこれは心配だと思ったら早めに医療機関に相談すべし、ですね。
心配なときはどこへ相談すればいいの?
チェックが心もとない結果になったらどこかに相談したいですね。まずはかかりつけ医に相談するのが良いと思います。
これはご家族が相談するのが良いかもしれません。
その後、専門の医療機関は紹介してもらうという流れになってくると思います。
東京都ならば、東京都福祉保健事務局というところが「とうきょう認知症ナビ」というサイトをやっていて、この中で相談窓口を設けています。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/zaishien/ninchishou_navi/kisochishiki/index.html
若年性認知症ハンドブックというものも公開されているので参考になるかもしれません。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/zaishien/ninchishou_navi/torikumi/jakunen_handbook/
認知症の予防
アルツハイマー型の場合は原因が完全には解明できていないため、これ!という物は無いようですが、
- DHA・EPAが含まれる青魚、サプリメントを摂取する。
- 音楽を使った体操等、身体を動かす
- 読書、考えをまとめる等の知的活動を行う
- ちゃんと寝る!
などは有効と考えられているようです。
また定期的に脳ドックで脳をチェックするというのもよいですね。
そういえば、私の祖母の脳の写真をみたらすごく小さくなっていて、頭蓋骨との間に隙間があったのを覚えています。
脳の障害を早期に発見するために50歳ぐらいになったらぜひ受けてみたいです。